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変身(in the mix)

 

楽しく変形するボールを手に入れました!

その名は「Switch Pitch」
空中に投げると色が変わります^^


swich_pitch.jpg





Switch Pitchのページ
http://www.hoberman.com/portfolio/switchpitch.php?projectname=Switch%20Pitch

作者のサイトTOP
http://www.hoberman.com/home.html

楽天市場
http://www.rakuten.co.jp/rangsjapan/716899/


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変身、拡張された身体イメージは僕のテーマのひとつです。

例えば、今年の夏に描いたこんな作品・・・

これは極端にビジュアルが変わる例ではありますが、

前 → プロセス → 後

という3コマの流れを辿る意味で、Switch Pitchと同じとも言えるかと思います。

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1 → 2 → 3

という直線的な変化ではなく、
その途中に、どちらでもあり、どちらでもないような
あいまいな領域、形態がミックスされたような状態があるところがポイントです。

つまり、A → X → A' という流れ。

変身といえば、昨今のコスプレブームや、変身写真スタジオ、
男性のメガネやヒゲの流行・一般化など、
単なる「装飾」としてのファッションではなく「仮装」「変身」としての
ファッションが、様々なレベルで広まっています。

そこには、日常とは異なる世界への憧れや、
いつもとは違う自分への憧れや、
匿名性への志向(ファッション化したメガネが仮面でなくて何であろう?)が
見え隠れするのですが、僕がここで書こうとしている「変身」は、これとは少し違います。

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mixi の名前の由来は「i」つまり個人をミックスする、という意味だそうですが、
僕が考えているのは、これとも少し視点が違います。

個人も、というか、あらゆる存在は、
お互いに常にミックスされているのではないか、ということです。

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子供むけのアニメーションの、お話のオープニングでよく
「さて、今日はどんな出来事がおきるかな?」
といったナレーションが入ることがありますが、
この感覚が、けっこう侮れないものではないか・・・と感じています。

どんなに似ていたとしても、
昨日と同じ今日はない。今日と同じ明日はない。

分かったような顔して、一期一会とか言い逃げしたいわけでもなく、
かけがいのない今を大切に、とか甘い言葉を吐きたいわけでもなく、
実存的な問題として、僕はこのことを考えていきたいと思っています。

実際の世界は、日々変化しているのだから、
完全に安定して変わらないものなど、すべて嘘なのだ
と言えるのではないでしょうか?

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個人でも組織でも会社でも国家でも、
流動的なエネルギーが活発な黎明期を過ぎ、
何かを固定化し、安定期にさしかかったところで、
停滞が生まれ、やがて衰退していく。

自分が生きている世界を、生き生きとしたものにしておきたいのならば、
自分自身を固定化させずに、開いている部分、流動的な部分を
意識的に残しておく努力が必要なのかもしれません。

きのう食べたものが、今のあなたの一部なのだとしたら、
明日食べるものも、あなたの一部なのだと言えると思うのです。

つまり、まだ存在していない未来にも、あなたがいる。

未来をイメージした時点ですでに、あなたはプロセスの中にあるというわけで・・・

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「過去」と「未来」をミックスする、
そのプロセスの中に「現在」があるのだとしたら、
現在とは流動的で可変的なものであり、留め、指し示すことはできません。

つまり、厳密に言えば「現在」という時間は存在しない・・・
そんな仮説が頭に浮かんできます。

たぶん似たイメージとしては、マリオに出てくる空中リフト(笑

mario.jpg

空中に浮かんでいて、マリオが乗ると落ちてしまうやつ。
マリオはリフトが落ちる前に、次のリフトに飛び移らなければならない。

こうした空中リフトに似た「現在」を、次々と飛び移りながら、
連続体としての「自己」を維持しているのが、私たちなのではないでしょうか?

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つまり、「現在」が存在しないならば、「個人」もまた、存在しない・・・

個体とはあくまでも、一時的な安定を得た流動体なのであって、
低気圧と高気圧の間に厳密な境界線などひけないように、
その輪郭は実は存在していない、個体を環境や関係から切り離すことはできない、
という発想です。

もう少し正確に言うと、密度の違いとして個体を定義することはできるけれども、
その境界線には、どちらでもあり、どちらでもない、
泡のように溶け合い、お互いにミックスされている、
エリアというか、レベルがあるような気がしてなりません。

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未来のあなたと、現在のあなたの間に、厳密な境界線がないように、
私とあなたの間にも、厳密な境界線はひくことが出来ないのかもしれない。

なぜなら、あなたのイメージの中の私もまた私であり、
国籍や性別、教育や出身地によってカテゴライズされる私もまた
まぎれもない私という存在の一部であるからです。

汚いゴミを見ながら食事をしたくないのは誰でも同じだと思いますが、
それは見ている光景と、自分が食べているもののイメージがミックスされるからで、
好きな人や憧れの人と同じ空間を共有したい、という欲求もまた根底は同じかと。

自己のイメージは外部に投影され、外部の環境は内部化されていく。

こうした存在の相互作用(ミックス)は常に起こっているもので、
私が誰かの手に指先で触れるとき、私もまた相手の手によって触れられる、という
主客の逆転、または混濁という状況が、ミクロなレベルで作り出されているのだと思います。

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この見方を突きつめていくならば、おそらくこう言うことができるでしょう。

肉体は死んでも、存在は消えない。

よく弔辞などで、
「故人の存在は、私たちの心の中で生き続けていきます」といったことが語られるように、
これは迷信でも宗教でもなんでもなく、一般常識と言えるのではないかと思っています。

科学や論理で証明できないから、誰も断言はしないけれども、
感覚として、分かっている。

僕の言葉で言わせてもらうならば、存在は「ミックスされている」ということを。

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蝶をバラバラに分解しても、その羽ばたく美しさを解明することはできない。
言葉をバラバラに分解しても、行間からにじみ出る味わいを発見することはできない。

存在の本質とは、言葉にならない、それと指し示すことのできない、
そんなプロセスの中にこそあるのではないか、という気がします。

ミックスを日本語にできないので、英語で表現するならば・・・

The world will fix us in the mix.
We can fix the future in the mix !

世界が私たちを組み立てていく。ミックスしながら。
私たちが未来を組み立てていく。ミックスしながら!


未来を固定されたものとして捉え、
なんの変化も受け入れられないならば、そいつはすでに死んでいるのだ。


「さて、今日はどんな出来事が・・・?」

 


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